入学式での祝辞
PTA会長就任後の一番最初の大仕事がこの新入生へのお祝いの言葉です。数百人を前に話をすることは日常生活やサラリーマン生活であるわけもなく、当日だけでなく、事前準備をしっかりしてきました。原稿を読み上げるだけといえばそうなんですが、せっかく時間をいただけるわけで、新入生へちゃんと伝えたいし、マナーも守りたいし…。来年度用の備忘録としてここに記録しておこうと思います。
祝辞の内容どうしよう
昨今は便利になり、本屋さんや図書館でスピーチの本を探してネタ集めすることなく、インターネットという便利なツールで調べることで、多くのことが事足ります。PTA会長になる人は数が限らている訳で、ネタをそのまま使っても、パクったとか分かるわけもなく手を抜けば一瞬で終わる原稿書きですが、はじめての挑戦でもあるのでしっかり考えて、当日に備えることにしました。
話の構成
- 祝辞宣言!!
- 新入生や保護者へのおめでとう
- 新入生へのメッセージ
- 期待と不安
- 心の成長->失敗を恐れる
- 失敗を恐れることなく、なんでも挑戦して欲しい
- 来賓へのお礼
- 先生方へのお願い
- 締め
私なりに、場が和むよう3-2と3-3をメッセージの中に組み込んでお話させていただきました。詳細は原稿をご覧ください。
当日の流れ
入学式は学校行事のためPTAはお手伝いの立場。でも、来賓の対応や受付のお手伝いなど当日にすることは盛りだくさんです。配布物や担当の先生方との最終確認などあるため、10時から式が始まるにもかかわらず、役員は8時30分集合で最後の確認を行いました。
持て余す時間(来賓がいらっしゃる前まで)
会長としては当日は何かの担当を割り当てられているわけではなく、みんなはやること満載で誰も相手をしてくれません。お手伝いの方々に挨拶をしたら時間があるわけで、とりあえず、原稿の確認をして気持ちを落ち着かせます。とはいっても、時間がかかるわけでもないのですぐに終了。校長先生へご挨拶するため、校長室へ足を運びます。さすが校長先生という貫禄で、「おはよう、コーヒーでも飲みますか?」とこころよく迎え入れてくれました。他愛もない話をしながら、来賓への挨拶までの時間を校長室で過ごさせていただきました。途中、入学式会場の体育館へ連れて行ってくださり、お辞儀のポイントなど最終確認をし本番へ挑みました。
来賓へのご挨拶
来賓の方々が揃ったタイミングで、校長先生・副校長先生と共に来賓の方々へご挨拶をさせていただきました。今年度が初めてということもあり、近隣学校の方々、地域の方々、学校関連の方々へ、自己紹介をし名前を覚えてもらえるようしっかりご挨拶です。
名刺交換
ここで役立ったのが、PTA会長の名刺でした。意外(?)にも地域の方々は名刺を持たれているようでちょっと驚きました。これまで、お祭りなどでは顔を合わせていたんですが、立場も今とは異なり軽く挨拶程度で、名刺を交換するという場面はなかったので。
実はこの名刺、急遽、近所の知人へ依頼しギリギリ間に合った奇跡のカードなんです。この入学式の一週間前に近隣小学校の副校長が代わり、名刺を頂いたのがきっかけで、名刺はあった方がいいなぁと思ったんです(火曜日の夜)。知人へ無茶振り(水曜日の午後)をし、金曜日の朝イチには案が出来上がり、プロの技のすごさには感服しました。ここでも、インターネットが活躍し、データをWebから入稿し日曜日には自宅へ名刺が到着しました。本当に便利な世の中になったものです。デザインをしてくださったN氏には感謝でございます。デザイン料は居酒屋にてお支払いさせていただくお約束をし完了です。
来賓入場
来賓控室で着席順に名前を呼ばれ、廊下へ並びます。私は祝辞があるため、2列目の先頭となるように呼ばれました。隣の方は、近隣自治会の会長さんですごく気さくな方で、体育館までの移動や式の合間に少しお話させていただきました。体育館へ案内され、保護者席にいる知人たちに頭を下げながら通路を進んでいき、来賓席へ着席します。
お辞儀の順番
普段、入学式で挨拶なんてすることがないわけで、マナーがさっぱり分からず、事前にインターネットで調べまくりました。調べた結果と、校長から教わったことをここに備忘録として残しておこうと思います。
- 名前が呼ばれ、「はい」と返事をし起立
- 来賓へ礼
- 先生方へ礼
- 壇上へあがり、国旗へ礼
- 中央の演台へ進み、一旦停止
- 司会からの礼の合図で礼 ->新入生へ着席の合図を送る
- 祝辞を内ポケットから取り出し、大きく深呼吸
(多当紙は内ポケットに片付けるらしいが、私は演台のはしへ置かせていただきました) - 祝辞 ~ 日付・名前の読み上げ
- 祝辞を多当紙へ片付け、演台の右上端へ置く(祝辞は置いていくらしい)
- 一歩下がって、司会の礼の合図に合わせて礼
- 国旗へ礼
- 先生方へ礼
- 来賓へ礼
- 着席
結果
卒業式に参加した時に、あるお母さんから「笑いのある楽しい祝辞にしてね」とプレッシャーをかけられ、新入生へ向けたメッセージに笑いの要素を私なりに組み入れたわけですが、思った以上に反応がよく自己採点では85点くらいの出来で初めてにしては合格点かなと思っております。出席していた知人の保護者の方々も「挨拶良かったよ」とまずまずの感想をいただき、概ね良かったのかなぁと安心しております。(イマイチだったという人はもちろんいないわけで、真偽の程は闇の中ですが…)
仕込んだネタ
- 心の成長->失敗を恐れる
- 失敗を恐れることなく、なんでも挑戦して欲しい
上の二つを新入生のみんなに理解してもらおうと、相当悩みました。長々と話をしても子供たちはつまらないわけで記憶に残らないので、少しくらい記憶に残るようなネタを仕込もうと、色んな所でアイデアを募りました。アイデアとして残ったのは、いい言葉を有名な曲の歌詞からの引用、もしくは「今日は何の日?」の二つでした。歌詞の引用は有力候補でほぼこれにしようと思っていたんですが、いい曲が見つからず、やむを得ず断念。(知り合いの音楽を仕事にしている方にも聞いたんですが、意外にないんですよね。)そこで、飲みながら話していた際に、ネタとして上がった「今日は何の日?」を調べてみたところ、出来事や様々な方の誕生日がみつかり、この中から「失敗」や「挑戦」を話に組み込めるよう考えました。
失敗を恐れる
子供たちに大きな声で発表させ、恥ずかしくてできないことを理解してもらう
何でも挑戦
私が恥を忍んで、一発芸を披露し、大失敗をする
上のような2点を実践するために、話の中で「今日は何の日?」と問いかけ、大きな声で発表してもらい、その後、私が、厚切りジェイソンさんのモノマネをするという流れで考えました。
しかし、子供たちは私が考えていたよりも純粋で、「今日は何の日?」という問いかけに対して「入学式!!」と結構な人数で答えてくれたんです。完全に想定外で、この後私が何を言って切り抜けたのか私は記憶になく若干パニック状態に。なんとか、事前に用意した原稿に話を戻し、厚切りジェイソンのモノマネをし、見事にスベり大失敗をし、私の幕はきれいに落とされました。
式辞用紙っていうのがあります
人によってマチマチなのですが、私は市販の式辞用紙を使って挨拶をしました。A4の紙を原稿にしてそのまま読まれる方もいらっしゃいますし、色画用紙や和紙などを表紙にし読み上げる方もいらっしゃいます。なんとなく式らしいジャバラの紙を読みたいなぁと個人的に思いネットで購入しました。
元の原稿
最後に用意していた原稿を掲載しておきます。本当は保護者向けにPTA活動参加へのご理解・ご協力を入れようかと思っていたんですが、話が長くなりそうだったので割愛してしまいました。本部役員からすると入れて欲しい内容だと思うのですが…。ご覧になった方の参考になれば幸いです。冒頭の制服ネタは定番のようで私の前の祝辞もほぼ同じ内容でした。
祝辞
第XX回の入学式にあたりまして、XXXPTAを代表いたしまして、お祝いの言葉を申し上げます。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、今日、この良き日を心待ちにされていた保護者の皆様にも心よりお祝いを申し上げます。
少し前までランドセルを背負っていたみなさんが、真新しい制服でこの体育館へ入場される姿を見ていると、なんだかそれだけでも大きくなったなと感じさせてくれます。みなさんは、今日から三年間、この清新第一中学校で学んでいくわけですが、期待や不安が入り混じっているのではないでしょうか。これは当たり前のことで誰もが抱く感覚です。特に、初めてのことに挑戦するときにはつきものです。(実際、私も今ここで話をしているわけですがはじめての挑戦で期待や不安な気持ちでいっぱいです。)そんな時に、思い出して欲しいことをひとつだけ伝えたいと思います。
皆さんはこれから心や体がどんどん大人へと成長していきます。その中で、特に心の成長というのは厄介なものになるでしょう。これまで楽しかったことが楽しくなくなったり、不安と感じなかったことが不安に感じたりします。そして、この心の成長によって、どんどん失敗を恐れるようになります。思い出してみてください。小さい頃は何でも挑戦していたのではないでしょうか。公園を走り回って転んで泣いて、立ち上がり、また走って泣いて立ち上がるという失敗を恐れない心を小さい頃は持っています。
ちょっと、試してみようと思います。今日は何の日か知っていますか?
分かる人は「せいの」で大きな声で発表してみてください。「せいの」(新入生に聞いてみる)
「Why XXXX Student? 聞いているのに誰も答えない」
これが答えです。お笑い芸人の厚切りジェイソンさんの誕生日です。
ここで私は2つのことを試しました。一つ目は「私の問いかけ」です。「せいの」で発表してみてくださいということを小学校の入学式でやれば、誰かは答えてくれたと思います。小さな子供たちは失敗したら恥ずかしいという感覚が鈍いからです。二つ目は「私が厚切りジェイソンさんの真似」をして、見事にスベったことです。クスリとも笑ってくれない。大失敗ですね。
みなさんが答えなかったことは悪いことではありません。心が成長している証拠です。安心してください。(ここで伝えたかったのは、)絶対に失敗すると思っていてもやってみないと分からないし、失敗しても必ず得られることがあります。どうか皆さんにはこれから三年間、様々な失敗に出会って欲しいと思います。そして、多くのことに挑戦して大人の階段を一段ずつ登っていってください。
ご来賓の皆様、地域の皆様、本日はお忙しい中ご列席いただきまして誠にありがとうございます。ここにいるすべての子供たちをときには厳しく、そして暖かく見守っていただければと存じます。(礼)
阿久津校長先生始め、諸先生方におかれましては、新しい環境の中での子ども達の健全な育成をお願いいたします。(礼)
保護者の方々、地域の方々、そして先生方、チーム清新としてすべての教育力を結集し、子供たちのサポートをお願いいたしまして、お祝いの言葉に代えさせて頂きます。本日は、ご入学、誠におめでとうございます。
平成30年xx月xx日 XXXPTA会長 XXXXXX